電気工事で安全かつ効率的に配線を行うためには、現場や用途に適した配管の選定が欠かせません。配管は主に金属製と樹脂製に大別され、それぞれ特徴や使用環境、施工性に違いがあります。ここでは代表的な配管の種類や特徴、使い分けのポイントを詳しく解説します。
金属製電線管の種類と特徴 - 金属製配管の種類ごとの特徴や使い分け例を紹介
金属製電線管は高い耐久性と優れた保護性能を誇り、屋外や機械室など厳しい環境に最適です。主な金属管は以下の通りです。
| 種類 |
特徴 |
主な用途 |
| 薄鋼電線管 |
軽量で加工性が高く、屋内配線に適する |
屋内の配線、露出・隠ぺい配管 |
| 厚鋼電線管 |
耐食性・機械的強度が高く、屋外や埋設も可能 |
屋外配管、埋設、工場内 |
| ねじなし電線管 |
施工が容易でコストパフォーマンスに優れる |
屋内外の一般配線 |
| 金属製可とう電線管 |
柔軟で曲げ加工が容易、設備の増設やリフォームに便利 |
機器接続部や可動部配線 |
金属管の耐久性・施工性と使用環境別の使い分け - 屋内外や埋設・露出適用など現場での選択基準
金属製電線管は、屋外や水気の多い場所、機械的衝撃を受けやすい現場で特に有効です。
- 屋外や埋設:厚鋼電線管は耐食性・防水性に優れ、地中や屋外露出配線に最適です。
- 屋内:薄鋼電線管やねじなし電線管は加工がしやすく、コストも抑えられるため一般建物の配線に多用されます。
- 可動部や狭所:金属製可とう電線管は柔軟性があり、機器への接続やリフォーム時の配線改修に適しています。
樹脂製電線管の種類と特徴 - 樹脂製配管の種類や現場での活用例を具体的に解説
樹脂製電線管は軽量で施工性に優れ、屋内外問わず幅広い現場で活躍しています。主な樹脂管の特徴は以下の通りです。
| 種類 |
特徴 |
主な用途 |
| PF管 |
柔軟性が高く、曲げ配管が容易。難燃性も備える |
屋内外の曲線配管、リフォーム |
| VE管 |
硬質塩化ビニル製で直線施工に最適 |
屋内外の直線配管、露出配管 |
| CD管 |
コンクリート埋設専用。耐圧性と柔軟性を両立 |
土中配管、コンクリート埋設 |
樹脂管の柔軟性・難燃性・施工性の詳細 - 施工性やリフォーム時の利点について説明
樹脂管はその柔軟性と難燃性から、複雑な経路や狭所での施工、リフォーム時にも大きなメリットがあります。
- PF管は工具なしで自由に曲げられるため、既設建物の配線改修や天井裏・床下などの狭い場所での施工に最適です。
- VE管は直線部に強く、露出配管や長尺配線におすすめです。
- CD管はコンクリート埋設施工専用で、耐圧性と柔軟性を兼ね備えています。
また、施工時の騒音や粉塵が少なく、作業環境の快適性も向上します。樹脂管は軽量なため、運搬や取り回しも容易で、工期短縮やコスト削減にもつながります。